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はじめに
受験勉強に挑む子供をサポートしたいと思っても、どのように声をかけ、励ますべきか悩むことはありませんか?
「どうすれば子供が勉強に意欲を持ち続けられるのか」「結果が出ないときにどう応援すればいいのか」という悩みは、親なら誰でも抱えるものです。
喜多川泰さんの『手紙屋 蛍雪編』は、そんな悩みを持つ親に向けて、子供の成長を後押しするためのヒントを与えてくれます。
この本には、受験勉強をテーマにしたストーリーが展開されていますが、その教訓は勉強だけでなく、スポーツや人生全般にも通じるものです。
この本を通じて、「勉強することの意味」や「人生の大切な教訓」について、改めて深く考える機会を得ました。
自己啓発書でありながらも、手紙形式で物語が進むため、親しみやすく楽しみながら読み進められる点が魅力です。
特に、これから受験や大きな挑戦を控えているお子さんがいる方には、ぜひ親子で読んでほしい一冊だと感じました。
『手紙屋 蛍雪』は、10通の手紙を通して勉強や人生について深く考えさせてくれる内容が詰まっています。
これからその教訓を紹介しますが、少しネタバレを含む内容になりますので、未読の方はご注意ください。
子供を支える10の教訓
1. 勉強も一つの道具である
勉強はただの道具であり、最終目標ではありません。
大事なのは、その道具を何のために使うか、ということです。
道具は、使い方によって良くもなり、悪くもなります。
例えば、ナイフは便利さと危険性を持ち合わせており、使い方次第で有益にも危険にもなります。
同じように、勉強も使い方次第で変わります。
知識を持つことで他人を批判したり、見下したりする人もいますが、正しく使えば、勉強は人生において欠かせない便利な道具になります。
だからこそ、何の目的のために勉強するのか、しっかり考えることが重要なのです。
2. 勉強で習うことだけが勉強ではない
勉強という道具を使って得ようとするものが多ければ多いほど、手に入るものも増えていきます。
逆に、「大学に合格する」という一つの目標だけを考えている人は、それ以上のものを手にすることは難しいでしょう。
勉強を通じて学べるのは、単に知識だけではありません。
忍耐力、自信、記憶力、さらには相手の気持ちを理解する力も、勉強を通じて培うことができます。
このように、勉強は人生を豊かにするための道具であり、さまざまなスキルを身につけるための手段でもあるのです。
3. 心の成長なくして、結果を手にすることはできない
勉強という道具は、自分を磨き、成長させるためにあります。
スポーツや音楽では、どれだけ教わってもすぐにできるようになるとは限りません。
しかし、勉強は異なります。
ある学者が人生を費やして発見した法則や知恵を、説明を聞くだけで使えるようになるのです。
勉強するとは、「今までこの地球上に存在した人々が経験し、発見してきた素晴らしい知識や知恵を、次の世代へと伝えていくこと」を意味します。
私たちは、その知識を受け継ぎ、自分のものにすることで心も成長し、結果を得られるのです。
4. 自分が生きる意味は、自分で作っていける
自分の人生に意味を見出すためには、自分にできることを増やしていくことが重要です。
自分の存在理由は、決まったものではなく、いくつでも自分でつくることができます。
大切なのは、どんなに小さな役割であっても、それを磨き続けて、最終的に完成させることです。
例え小さなことでも「自分は〇〇の役に立っている」と心から思えるものを作ることで、自分の生きる意味を見つけ出すことができるのです。
5. 困難を可能にするのは「意志」の力
困難を乗り越え、目標を達成するためには、強い意志が欠かせません。
意志の力が弱ければ、どんなに良い計画を立てても最後までやり遂げることは難しいでしょう。
しかし、強い意志を持っていれば、時間がかかっても確実に前進することができます。
大切なのは、「絶対にやり遂げる」という覚悟を日々自分に言い聞かせ、何があっても目標に向かって進み続けることです。その積み重ねが、結果を引き寄せてくれるのです。
6. 成功するために必要なものは、方法ではなく行動だ
成功には、方法を知っているだけでは足りません。
大切なのは行動することです。
その行動する意志の力を強めるためには、想像力を活用しましょう。
「やらなければならないこと」を「やりたいこと」に変える力が、想像力です。
想像力は未来の自分を形作ります。
やりたいことには「快・楽・喜び」を感じ、
やるべきことには「不快・退屈・苦痛」を感じることもありますが、
本当のやるべきこととは、将来の自分が今の自分にやっておいて欲しいことなのです。
ただ想像するだけでは実現しません。
実際に行動し、覚悟を持って取り組むことが、成功を引き寄せる鍵です。
7. 家に帰ってから最初に座る場所で、自分の人生が決まる
家に帰ってから、最初にどこに座るかで、その日の過ごし方、ひいては人生が変わるといっても過言ではありません。
成果がすぐに出なくても、途中で投げ出さず、自分を信じて続けることが大切です。
一度始めたことを、義務と感じてしまうと続けるのが苦しくなります。
だからこそ、毎日少しでもいいので、まずは机の前に座り、自分磨きに取り組む習慣をつけましょう。
5分でもかまいません。
「まずは自分を磨くために座り、それを終わらせたら他のことをしよう」と考える習慣を持つことで、自分の成長が促されます。
8. 「何をやるか」よりもっと大切なことがある
目標に向かって進む際、まずは「できるようになること」を目指しますが、それだけでは本当の意味はありません。
できるようになってからが、本当の練習の始まりです。
やるべきことを決めて、それを続けていくうちに、やること自体が目的となってしまうことがあります。
しかし、真剣にやり方を考え、取り組めば、何をしても実力は伸びていきます。
「できるようになる」という準備段階を過ぎたら、次に必要なのは反復練習です。
反復練習を通じて自信が生まれ、緊張や不安に打ち勝つ力が身につきます。
しっかりと練習を重ねれば、緊張感があっても楽しむことができるようになるかもしれません。
忙しい人ほど、周到な準備と反復練習ができているため、ゆとりを持って取り組むことができるのです。
9. すべての教科が、人生を豊かにするきっかけになる
どの教科も、人生を豊かにするための大切なきっかけを与えてくれます。
そして、「人」に興味を持つことで、「もの」に対しても関心を抱くようになるのです。
もし、今の自分が狭い興味の範囲でしか能力を発揮できないとしたら、それは非常に不自由な生き方です。
人間の能力をほんの一部分しか使わずに生きることになるからです。
自分の周りにある様々なものに興味を向けることが大切です。
人に興味を持つことで、その人が関わる「もの」も好きになることができます。
私たちは人と関わらずには生きていけない存在なので、あらゆる場面で人に対する興味を持つことが重要です。
例えば、
数学が好きな人や、
その教えを授けてくれる数学の先生、
さらには公式や法則を発見した人々に対しても関心を持つことで、学びが深まります。
10. 今日一日の勉強が、将来の世界を大きく変える
勉強という道具は、「ほかの人たちの役に立つため」に使ってこそ、その本来の価値が発揮されます。
勉強とは、自分を磨くだけでなく、人の役に立つためのものです。
過去から受け継いできた知恵を学び、それを次の世代に伝えるとき、私たちは本当に「勉強した」と言えるのです。
自己中心的な夢ではなく、自分もこんなことで人の役に立つことができる、という生き方を見つけることが大切です。
多くの子供は「自分の将来のために勉強しなさい」と教えられますが、
真の幸せは「自分のため」ではなく「他人のために生きること」で手に入ります。
あなたが勉強しないと困るのは、あなた自身だけでなく、将来あなたと共に生きる人々です。
今日の努力が、将来出会う多くの人々の人生を変える力を持っているのです。
勉強を通じて得た結果を、自分のためだけでなく、他の人々を幸せにするために使ってください。
勉強の目的は、自分を高めることではなく、人の役に立つ人間になるためなのです。
まとめ
『手紙屋 蛍雪』に込められた教訓は、受験勉強だけでなく、スポーツや人生全般に通じる普遍的な教えです。
親として、子供が目標に向かって反復練習を続け、心の成長を遂げる過程を支えることで、本番での自信や成功に繋がる力を育てることができます。
さらに、この教訓が伝えるのは、努力や勉強は自分のためだけでなく、他の人の役に立つために使うことが大切だということです。
子供が何かに挑戦しているとき、その道のりを共に歩みながら、日々の小さな努力が未来に繋がり、周囲の人々をも幸せにする力を持っていることを伝えてあげましょう。